青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

追悼 若松孝二

若松孝二が亡くなってしまった。交通事故って。テオ・アンゲロプロスもだもんなぁ。トホホ。社会にとってラディカルな役割を担う映画って今の日本で若松孝二くらいしか撮れないのではないか、という状況のままいなくなってしまった。高校時代は『クイックジャパン』のバックナンバーで特集されており、写真を眺めてはどんな映画が想像していた。『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』でついにリアルタイムで若松孝二の衝撃に巡り合えた喜び。1番の思い出は大学生時には意味もわかっちゃいないのに背伸びして行ったオールナイト上映。『狂走情死考』『処女ゲバゲバ』『現代好色伝 テロルの季節』『天使の恍惚』 理解できていないながらどれも鮮烈なイメージのカットと共に記憶されている。何の作品だったか忘れたのだけど「射的ゲームはお嫌いですか?」という魅力的な台詞があって、無理矢理にオールナイト上映に付き合わせた友人と、その台詞を諳んじては興じていたものだ。トイレに行くと「おう、俺が若松孝二だ」という謎のナレーションがエンドレスでかかっていた。

安らかになど眠らないであろうこのお方に黙祷を捧げる。