青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

『行列の先頭21』in中野ZEROシアター


中野ZEROホールにてお笑いオムニバスライブ『行列の先頭21』を観てきました。出演面子は、キングオブコメディエレキコミック、Hi-Hi、磁石、三拍子、THE GEESEラバーガール、鬼ヶ島、アルコ&ピースかもめんたるPOISON GIRL BAND囲碁将棋、グランジエルシャラカーニスパローズバイきんぐ、ラブレターズ、学天即、さらば青春の光。なんと三拍子、スパローズグランジ3組以外はいずれも「M-1」「キングオブコント」「THE MANZAI」のファイナリストという錚々たるメンバーなのである。全組おもしろかった、と言い切ってもいいほどに満足した。しかし、まぁ「錚々たる面子」と書いたものの、一般的に言えばくすぶっているコンビ(もしくはトリオ)も多いわけで、あれだけのネタを作れるコンビがこんなにたくさんいたら飽和状態にもなるよな、というのを痛感するライブでもありました。だって別に今の平成ノブシコブシのポジションにスパローズがいたって何らおかしくないはずなのに。心折らずにやっていくのはとても大変だろうなぁ、と他人事ながらも思う。でも、テレビに出て大金持ちになる事はできなくても、一生漫才やコントで食っていくことはできる人達でしょうから、みんな辞めないで欲しいなー。磁石とか三拍子とかね、やっぱり上手いんもんなぁ。それに、Hi-Hiとかバイきんぐみたいな事も起きてしまうわけだから。見事に美しく艶光りする坊主を有するその2組はしっかりと脂が載っていて充実の演目。バイきんぐ小峠はトーク力も確かなので、一瞬でテレビから姿を消すという事はなさそうです。安心。


1番好きだったのは、やっぱり鬼ヶ島かも。目に見える赤い糸で結ばれた先生と生徒(男同士)のコント。http://d.hatena.ne.jp/hiko1985/20120207/p1でも書いているのだけど、やっぱりコミュニケーションに1つクッションがある。そして、とにかくズラしてあって、歪んだわけのわからない世界観を構築しておきながら、野田が顔や声や動きでプリミティブに笑いをかっさらっていくのが本当に痛快だ。我ながらわかりやすい趣味だなぁ、と思いつつも、キングオブコメディラバーガールTHE GEESEラブレターズあたりは好みなわけで。それにしても、キングオブコメディは凄かったな。やっぱり高橋の人生において発生したディスコミュニケーションの数々の怨念が笑いに昇華されているような凄味があって、だから好きなのだ。エレキコミックの陽性よりキングオブコメディの陰性を愛してしまうのは、きっとあんまり幸せな人間ではないような気もするが、それでいいのだ!と思いますね。去年の「THE MANZAI」ではパッとしなかった学即天、囲碁将棋、アルコ&ピースエルシャラカーニもいい感じに仕上がっていたので、今年の結果が楽しみであります!


お笑いはやっぱり生で観るのがいいものだなぁ、と思いつつもお笑いファンのノリは結構怖い。メモ取りまくって理論派ファンなおっさんとか芸人とやりたいオーラが凄い女性ファン(この日は比較的いい雰囲気でしたが、吉本主催の若手寄りのイベントとかヤバいですからね)とか。まぁ、そんな事いったらライブハウスも小劇場も寄席もアイドルの現場もラーメン二郎も全部行きづらい。どうにかして、そういった行きづらさ(生きづらさ!)に関わる全ての障壁を破壊したいものですね。