青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

三浦直之(ロロ)×高城晶平(cero)トーク

ロロの公演『父母姉僕弟君』のアフタートークゲストにceroのフロントマン高城晶平が登場。ロロ主催の三浦直之の対話で印象的だった箇所を記録しておきます。以下、名称は苗字で略させて頂きます。


高城と三浦の2人は、面識はないものの日本大学芸術学部の先輩と後輩にあたる。高城は以前友人に誘われてロロの公演『ボーイ・ミーツ・ガール』を観ていて、正直ピンと来なかったそうなのだが、今作『父母姉僕弟君』は素晴らしいと称賛。対する三浦もまたceroのライブを先日観て、曲ごとの情景の立ち上がり、ライブを通しての物語の浮かび上がりにいたく感動した事を伝えていた。今作における高橋源一郎からの影響を高城が指摘すると、三浦が「ダイスキです!」と興奮し、高橋源一郎への愛を語っていた。更に、自身が制作に煮詰まった時の読み返す本として
高橋源一郎の初期作品『さようなら、ギャングたち』『優雅で感傷的な日本野球』etc

さようなら、ギャングたち (講談社文芸文庫)

さようなら、ギャングたち (講談社文芸文庫)

優雅で感傷的な日本野球 〔新装新版〕 (河出文庫)

優雅で感傷的な日本野球 〔新装新版〕 (河出文庫)

舞城王太郎の全作品
阿修羅ガール (新潮文庫)

阿修羅ガール (新潮文庫)

好き好き大好き超愛してる。 (講談社文庫)

好き好き大好き超愛してる。 (講談社文庫)

笙野頼子『母の発達』
母の発達 (河出文庫―文芸コレクション)

母の発達 (河出文庫―文芸コレクション)

といった作品を紹介する。


ちなみに高城は学生時代に「劇団月曜日」という劇団名で1回だけ公演を打った事がある。2つの舞台を花道で繋ぎ、その回りにお客を詰め込むというなかなか尖った作品だったらしいのだが、評判は芳しくないものの、両親だけは「晶ちゃんのが1番だった」と喜んでくれたというエピソードを披露。、それに対して

三浦「あ、うちの親も今回のは喜んでくれてます」
高城「それが1番だよねー」


高城は元々漫画家を志向していたが、思い描く物語を最後まで書き終える事がどうしてもできなかった。しかし、音楽に出会い、1曲というサイズの中で物語を描くのという手法が自分の中でしっくりきて、今は音楽で表現している。アルバムという形で作り上げた物語を、ライブでは曲順をバラバラにして演奏するわけだが、それによってまたアルバムとは違った物語が浮かび上がってくるのが楽しみなのだそうだ。


そして、お互いのクリエイト論へ。2人が口を揃えて語ったのが「ゼロから自分で何かを作り上げている」という感覚はなく「これとこれを組み合わせたら面白いのではないか」というマッシュアップ感覚のクリエイトだ。これは重要な指摘で、この10年代において、音楽や演劇に留まらず才能を発揮しているクリエイターが絶対に持ち合わせているのがこのDJ感覚なのではないか、と思う。