青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

ミツメLIVE in 下北沢シェルター


ついに4人編成のミツメを目撃する事ができた。しかも、下北沢シェルターで。これはいずれ、20年前にスピッツ新宿LOFTで観たというのと同様に、誇れる事実になるに違いありません。しかし、驚いた。完全体となったミツメは、これまでに何回か観てきた3人編成のミツメとは全くの別物のバンドだった。直線的なリズムでヘロヘロな音を出す3人ミツメ(ボーカル、ギターの川辺がベースに持ち変える編成)もJoy Division草野正宗が加入したようでかっこよかったのだが、グルーヴィーなベースが加わった4人ミツメは、ドラムの躍動感が増し、ツインギターバンドとしての喜びに溢れ、何よりボーカルの歌唱が一気に色を帯びる。
そして、とにかく曲がいい。もはやミツメ節と呼んでいい独特のリズムと節回しをもったメロディーは平熱ながらフックに満ちていて、心をグイグイ掴んでくる。ミツメの節回しはトリッキーなのにキャッチー。楽器のフレージングと音色のチョイス、更にはコーラスワークもいちいちセンスがよい。「クラゲ」「三角定規」「タイムマシン」など名盤『mitsume』に収録の楽曲を初めて聞く事ができた。「クラゲ」の間奏のスピッツ感に泣く。

「タイムマシン」の「君の母親譲りの低い声」って歌詞にクラクラ。そして、「cider cider」というまだ音源化されていない楽曲が素晴らしかった。

久しぶりにライブを観てバンドにトキメキを覚えてしまった。お客さんもかわいい女の子が多くて、これは飛びぬける予感がプンプンしています。そして、忘れてはならないのが、「水星もいいけど火星もね!」なtofubeats『水星』と並ぶもう1つの2012年のアンセム「fly me to the mars !!!」がカセットに続いてアナログ7インチで発売するということ。もちろんMP3コード付き。

次に住むなら火星の近くがいいわ ここじゃ なんだか 夏が暑すぎるもの

「ここではないどこかへ」というのもアホらしくなるくらい飄々とした怪物の放つアンセム。チープ感をキープしたスぺイシーなシンセサイザーの音色もバッチリ。ミツメの快進撃はこっから。次の音源を震えて待ちます。