青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

フジロッ久(仮)× ECD + illicit tsuboi in 高円寺UFOクラブ

日曜日に観たECD×フジロッ久(仮)には痺れた。ECDは初めて観たのだけど、震災後の「EXODUS 11」の「絶対つくーる!絶対つくーる!絶対つくるぞ、3人目!」の叫びを経て、『Don’t Worry Be Daddy』というアルバムを作って、「夢の中」では、「娘に貧乏を恨まれるかもしれない」というボヤキ。でも、心配すんな、子供作れ、という祈り。

実直で愚直なエネルギーに泣けた。いや、ほんと働いてラップして子供2人育てているECDがいるのに、なんで青二才が死にたい、殺したいとか言っているだけの歌を聞かねばならないのか、と思ってしまう。のは私が歳をとったという事なのでしょうか。ゴツゴツしているけど真っすぐ進んでいくフロウも気持ちよかった。後、演芸としての完成度も高いと思ったなぁ。曲中で37歳まで童貞だったって言っていたから、『BIG YOUTH』が出た頃がちょうどその境目くらい。

BIG YOUTH (CCCD)

BIG YOUTH (CCCD)


つまり「ECDのロンリーガール」を童貞、もしくは捨てたての頃に演っていたのね。かっこいい!




そして、2番手はフジロッ久(仮)。藤原亮が1人で新曲を弾き語った後、バンドが出て始まる「PUNK」

ECDの前でラップを披露する度胸ね。しかし、6/17「父の日」に、日本のパンクのお父さん、はたらくおっさんことECDフジロッ久(仮)がツーマンを行うなんて出来すぎのストーリー!「言うこと聞くよな奴らじゃない」子供達フジロッ久(仮)は当然のように気合入りまくり、お客さんもテンション上がりまくり、で狭いUFOクラブでエネルギーが反射し合う美しい光景が繰り広げられておりました。

バンドをやろうぜ つまんない毎日は自分の手で変えられるんだ

ってなんかこう字面で見ると、超ダサいじゃないですか?いや、でもそれがあの喧騒の中で聞くとグッときちゃうんだよなぁ。フリッパーズギター経由のすかした低熱な僕ですらグッときてしまうんだ。こんなの中学生とか高校生とかなんかもう色々パンパンの奴らが聞いたらどうなるんだろう。絶対始めちゃうって、何かしら。高校の体育館ライブツアーとかしてみたらどうだろう。それにしても、彼らの雑食性と言いますか、ミクスチャーっぷりはとどまる事を知らず、さっそく片想いの「踊る理由」を歌詞に取り込んでフリースタイルで歌っていました。もう、ポスト銀杏BOYZとかではない。日本の歌を全て飲み込んで吐き出します。原発問題に進行形で葛藤しながら、「キンピラが美味い!」「ご飯を炊こう!」「おでんのつゆうめぇな!」って歌う藤原亮を信頼してしまうなぁ。