青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2012/04/28〜)

土曜日。下北沢のザ・スズナリで前田司郎作・演出のアルカンパニー『家の内臓』を観た。

傑作。至福の75分。ユルユルの会話劇のようでいて、実のところ一瞬も緩まず持続していく凄い作品。散々会話劇を堪能させた後、ラスト重なり合いを視覚的に見せるラストも秀逸。前田司郎はこういうウェルメイドな本も書くのか、と震える。家で舛成孝二宇宙ショーへようこそ』を観た。

宇宙ショーへようこそ 【通常版】 [DVD]

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なかなかの佳作。どう考えても2、30分は長い気がする。この監督がいつか子どもも大人も夢中になれるジュブナイルを夏のロードショーにのっけてくれるような気がする。そして、芝山努ドラえもんのび太の海底鬼岩城』を観直して、そのおもしろさに改めて感服。
映画ドラえもん のび太の海底鬼岩城 [DVD]

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F先生のバックグラウンドに深みがあるから、脚本のプロットがとにかくいちいちおもしろい。原発事故と核ミサイルを題材に取り上げてエンターテイメントに仕上げているのもやばい。



日曜日に観たガキの使いの「レギュラー陣総入れ替えオーディション企画、ええ子率コンテスト」が素晴らしい面白さで腹を抱えて笑う。問題に対していい子っぽい解答や振る舞いをする新しい大喜利なのだけど、出演者みなポテンシャルの高さを見せつけてくれた。特にほっしゃんの凄さを再認識。海援隊贈る言葉」を歌わなければいけないのだけど、涙ぐむ仕草を見せ、「どうしました?」と聞かれる。そこで「すいません、思い出してしまいまして・・・暮れなずむ、街の感じとか」にひっくりかえるほど笑った。後、「小林幸子さんに何て声をかえてあげる?」という問題に、田中の「ぼくがついています」という回答の次に「ぼくのせいでもあります」と答えるほっしゃん。



月曜日、池袋東武屋上で私立恵比寿中学のフリーライブ。たくさんの人で溢れる屋上に、売店のおじさんも「誰が来るの?ここにこんなに人がいた事ないよ」とウキウキしていた。「ももいろクローバーが来た時もこんなにはならなかったね」と言うので、今日来るのがももいろクローバーの妹分だ、と伝えると大層テンションが上がって「同じ事務所?同じ事務所なの?」と続けて聞いてくる。そこそんなに気になるか?と思いながらも、そうですよ、と伝えると更にテンション上がって他の店員にも「ももいろクローバーと同じ事務所だってよ!だってばよ!」と伝えて回ってました。そして、同じく池袋オルグにて開催の『くほんぶつナイトvo.2』へ。JOSE AND MINNY(fromファンタスタス)のミニースターダストのドラミングに打ちのめされ、遠藤里美(from片想い)とはるか(from MAHOΩ、goro golo)のサックスと鍵盤は最高にご機嫌。ランタンパレードでの演奏も素晴らしかった。光永渉さんにNRQの吉田さんと服部さんを迎えたバンド編成の藤井洋平a.k.aまめッこもクールだったし、くほんぶつも言葉の乗せ方が独特でおもしろい。何と言っても1番衝撃だったのが3人編成となったHappleだ。いなかやろうからHappleまで一貫していい曲しか書いていないのにどうにも跳ねなかったバンドがついに突き抜けたような印象を受けた。新機軸のクッキーについてのラップとか意味わからないのですが、愛すべき迷走だ。ベースが脱退したので鍵盤がシンセベースも兼ねて忙しそう。しかし、押田さんの歌うドラミングがあればそれはもうHappleなのだ。ライブは会場のリアクションも凄いよくて、日本のトッド・ラングレン!と言われているとかいないとか土岐佳裕の才能がいよいよ本格的に世に放たれるぞ、きっと。この人はライブではいつもおちゃらけているのだけど、どうにも哀しみが通底しているのが見え隠れしていて、道化師のようで好き。武蔵小山のジャークチキン屋さんアマラブのフードも最高。とにかく噛んでいるとモリモリ力が沸いてくるようなチキンでした。


GWに突入。初日は久しぶりに友人らとカラオケに行った。猿岩石「コンビニ」を歌った。「SMAPっぽい」と言われてハタと膝を打つ。2日目は早起きして、阿佐ヶ谷ラピュタのモーニングショーで加藤泰『骨までしゃぶる』を観た。ユーモラスに乾いていて、楽しい。ラストでは活劇的興奮も。モスバーガーでサウザン野菜バーガーを食べる。家で溜まっていた『めちゃ×2イケてるッ!』と『とんねるずのみなさんのおかげでした』観る。クイズ浜口優が少しだけ復活に感動。おかげでしたはさまぁ〜ず登場でとても楽しい。三村と大竹の家族ネタはずっと聞いていたくなるような心地よさ。再び自転車でぶらつく。野方で「花道」の味噌ラーメンを食べる。肉も炒めたもやしも美味い。ブックオフテネシー・ウィリアムズの『ガラスの動物園

ガラスの動物園 (新潮文庫)

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を購入。小竹向原でうさぎストライプの公演を観た。



3日目は自転車で板橋にあるアトリエセンティオを目指す。天気がよくて気持ちよい。途中、江古田でうどんを食べる。温玉牛すじうどんというのが実にうまそうで頼んでみるも、よく見てみたら温玉牛すじ丼だった。うどん食べられず。Qという劇団の公演を観た。その後、池袋東武屋上でスマイレージのフリーライブを観る。人がたくさんだったのでとりあえず音だけ聞く。マイクがボーカル拾えてないし、サウンドも風に流されているような感じでした。名曲「あすはデートなのに、今すぐ声が聞きたい

が聞けてうれしい。2期タンポポの正当後継者であった1期スマイレージ。奇跡的かわいさ。「ドットビキニ」はサビ前のあの素晴らしい高揚感から極上のメロディーを期待してしまうのに、「ココ☆ナツ」の二番煎じというかヒャダイン症候群で終わってしまうのが寂しい。わざわざビキニにまでなったのに(驚異的なエロくなさ!)。隣のフロアで開催中の北海道展で、海鮮弁当、ホタテのさつま揚げ、かぼちゃプリンなどを購入して帰宅。




片想いの7インチアナログシングル『踊る理由』のカップリング曲「センチメンタル☆ジントーヨー」のPVが制作されたようです。

ロケ地の阿佐ヶ谷住宅地とぎこちないオラリーさんがよいですね。片想いのライバルはAKB!本当のライバルである乃木坂46のニューシングル『おいでシャンプー』が凄くいい。本家よりサウンドプロダクションが柔らかめなのもいいし、なんたって曲と振付がいい。