青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

1週間駆け抜け

一気に色々たくさん見過ぎてパンクしました。ブログを書くのがめんどくさなってしまったので足早に駆け抜ける。


火曜日は駒場アゴラでサンプル『自慢の息子』を観る。古館寛治に目がついいってしまうのだけど、サンプルに出ている役者はみな凄い。そして美術も凄い。そして、やはり深田晃司監督の『歓待』とのリンクは強く感じました。この日のアフタートークは阿佐ヶ谷スパイダース長塚圭史長塚圭史はいまだに『リアリズムの宿』の役者としてのイメージで止まっているのだけど(『マイ・バック・ページ』もありましたけどね)、劇作家としてのオーラがバシバシ出ていてかっこよかった。阿佐ヶ谷スパイダースは演劇を疑い脱物語に取り組み始め、それまでのお客がかなり離れたらしい。ちょっと観てみたい。



水曜日は北とぴあプラネタリウムにてカメラ=万年筆のレコ発ワンマンライブ。7時スタートには間に合わず、少し遅れて入場。弦楽四重奏を含む総勢11人編成によるプラネタリウムコンサートという甘美な響きからは、ややギャップのあるライブだった、というのが正直な所である。楽曲の精緻さとの対比のせいかもしれないが演奏が硬かった。そんな中でもカメラ=万年筆の2人の佐藤はベース、ピアノ、ボーカルと恐るべき才能を見せつけてくれました。佐藤優介が細野/松本のペンによる中原香織「銀河鉄道の夜」のカバーで披露した歌声にはひどく惹きつけられた。不安定で決して上手くはないのだが、そのボーカルは歌い人のそれ。レイ・ハラカミのボーカルが素晴らしかった事を想わせ、細野晴臣のような響きも感じました。このカバー後、会場もバンドも緊張がほぐれたのが、演奏はグッとよくなった。しかし、ライブは1時間ほどであっけなく終了。アンコールでは佐藤望が超絶ボーカルソングを披露。あれは笑った。しかし、カメ万の2人のクソガキっぷりは痛快だな。アルバムに収録されていない名曲がたくさんあるのも確認できたし、今後が楽しみだ。技巧派のプレイヤーと演奏するカメラ=万年筆も観てみたい。



木曜日は横浜KAATでチェルフィッチュ『現在地』を観劇。

絶対間に合わないと思っていたので見られてうれしい。凄い作品でありました。今、現在も思考が侵されていて、岡田利規の言う「演劇の有効性」というのを痛感させられている。現実の写し鏡のような世界が描かれるのだけど、「〜わ」という海外文学の翻訳、はたまた小津や成瀬のような役者の発する語尾がこれがフィクションである事を強烈に印象づける。舞台上と現実との差異を感じる事で、私たちは初めて自分達の現実を見つめる。現実に目を向けさせる装置としての演劇。これがリアルタイムで体感するチェルフィッチュか、という感じで本当にドキドキした。岡田利規は、演劇を疑う事をやめ、今度は真っ向から信じてみるつもりらしい。前述した長塚圭史の言葉との距離が興味深い。しっかし、おでがコーネリアスなら青柳いづみの声を素材にアルバムを作るし、おでが映画監督なら何とか出演交渉をこぎつけるようと躍起になる。あの人の声はなんであんな不思議な鳴り方をするのでしょうか。観劇後、ジョナサンで稲庭うどんジェノベーゼ和えという不思議な食べ物を食べた。



金曜日は池袋オルグでミツメとSolid Afroのライブを観る。3ピースミツメはこないだと印象は変わらないのだけど、やはり音色のセンスが抜群。「fly me to the mars!!!」と「煙突」がとてもよかったの。この2曲が収録された200本限定カセット(安心のMP3コード付き)はマストアイテムです。そして、Solid Afro。のもとさんに「ミツメ観に来たんですか?」という先制パンチをくらうも、なんとか王将の話題にすりかえて、結果スカート澤部君も天津飯は塩ダレ派である、という実に貴重な情報を得る事ができました。Solid Afroはテンションの高い演奏で楽しい。特に「comedian」という曲はバンドのアンサンブルが完璧で最高だった。昆虫キッズの佐久間さんのような頼もしいドラマー以外と演奏するのを聞くとのもとさんのベースもかなり頼もしいのだ、という事を再認識します。確実にバンドをひっぱっておりました。フロントマンの方のDJも楽しくて、山下達郎の「蒼氓」から松たか子「明日、春がきたら」の流れに涙腺が緩む。なんてことないはずのポップソングが宇宙に届いてしまったな曲だ。
そういえば、南池袋ミュージックオルグは1周年を迎えたという事で、GW中素晴らしいイベントを連発しております。チェック!池袋にこういう箱ができたのは改めてうれしい!1周年おめでとうございます。