青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

Gang Colours『The Keychain Collection』

Gang Colours『The Keychain Collection』

The Keychain Collection (BWOOD074CD)

The Keychain Collection (BWOOD074CD)

ダブステップとかチルウェイブが何なのかいまいちよくわからないまま、James BlakeとNicolas Jaarだけを夢中に聞いてきた私のように人間にうってつけのネクストカマー、24歳Gang Colours。

私はNicolas JaarをErik Satieのように聞いていたのだけど、まさしくGang Coloursのその系譜にある音楽だ。名前だけ聞くと『池袋ウェストゲートパーク』の喧騒を連想させるけども。幽玄なビートとメロディ、くぐもった音質、そして、亡霊のようなボーカル。この声は、1日を過ごす中での私たちの言葉にならなかった声、感情だ。私たちの中で行き場をなくしたそれらを、真夜中から朝方にかけてスピーカーから開放するための音楽。「Forgive Me?」「To Repel Ghosts」「I Don't Want You Calling」といった鎮痛なタイトルの続く後半もよいが、特に後半3曲の朝に向けてじわじわと再生していくような美しさには助けれる。