青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

2011BEST ALBUMS 30

2011年BESTアルバムランキング


1.cero『WORLD RECORD』

WORLD RECORD

WORLD RECORD

1月の発売から心変わりする事なく不動の1位。2011年は僕にとってceroの年でした。思い浮かびイメージは山積みのレコードや本、そしてお酒に珈琲。音楽を愛し、生活を愛する人が作る音楽だ。この街にこんな音楽が鳴り響けばいいな、とずっと思っていた。東京という街で暮らすリスナーの音楽史を凝縮したようなこの1枚は空想都市を立ち上げる際のサウンドトラックでもある。いつもの街を衛星都市に、いつもの電車を銀河鉄道に変えてしまう、想像力に満ちたこのマジカルな音楽をいつだってポケットに忍ばせようじゃないか。



2.Lamp『東京ユウトピア通信』

東京ユウトピア通信

東京ユウトピア通信

メロディーとリズムが高度に融和した、日本語ポップスの新次元。フォークミュージックの抒情性に、ブラジル音楽とソフトロックが違和感なく組み合わさっている。脅威のアレンジ力と練りに練られたコード進行、Lampのソングライティングの大ブレイクスルー作。



3.ミツメ『mitsume』

mitsume

mitsume

以降の東京インディー界を牽引する事となるスターバンドが2011年の暮れにひっそりとリリースしていた名盤。ソングライター川辺素の持つメロディーの歌謡性とインディーギターポップが見事に折衷した楽曲群はキャリアハイ。"僕らのスピッツ"を夢見させてくれた美しき1枚だ。




4.土井玄臣『それでも春を待っている』

大阪のSSW土井玄臣による傑作『んんん』に次ぐ2ndアルバム。3.11との折り合いに葛藤する表現者のドキュメントが物語に音に歌に昇華されている。深く深く潜った末のラスト2曲「アラベスク」「言祝」の一抹の希望に感謝を。そして何より、サウンドクリエイター、声の表現者としての才能に全員嫉妬すべし。



5.坂本慎太郎『幻とのつきあい方』

幻とのつきあい方

幻とのつきあい方

2011年のこの国の空気を最も的確に捉えたクールファンク。空洞のその先に街受けた甘美なる絶望の歌。そぎ落とされた音数に甘いメロディ。とにもかくにも坂本慎太郎の歌とベースラインが素晴らしい。



6.うつくしきひかり『うつくしきひかり』

21世紀の東京から登場した新しい「家具の音楽」。来春発売予定のアルバムを待ち切れずにランクインの3曲入りEP。末恐ろしいのは「家具の音楽」でありながら、ポップスとしての強度も同時に兼ね備えている所。そんな矛盾を包み込む中川理沙の歌を聞こう。



7.The Caretaker「An Empty Bliss Beyond This World」

Empty Bliss Beyond This World

Empty Bliss Beyond This World

回転のもたらすノイズとクラシカルな鍵盤の響きが浮かび上がらせる、かつて生きていたであろう知らない誰かの記憶、夢。それはかくも甘く幻想的であるのだ。アンビエントの大名盤。記憶に針を落とそう。



8.ジョンのサン『NO,Sir』

No,sir.

No,sir.

ジョンのサンのいびつな同時多発的な演奏はグルーヴしているのか、いないのか。異常なまでにポップだけど、そもそもポップって何なのか。もう何が何やらさっぱりわからなくなるのだけど、このポップでいびつで同時多発的な感じって何だか生活っぽいな。僕はジョンのサンの音楽を聞いて、遠くの音がよく聞こえるようになりました。大傑作。




9.フジロッ久(仮)『コワレル』

コワレル

コワレル

バンド初期の活動が全て詰まったゴッタ煮パンクは、結果として大衆音楽、軍歌、歌謡曲、J-POPを飲み込み、この国のみんなの歌になりにけり。




10.Nicolas Jarr『space is only noise』

Space Is Only Noise

Space Is Only Noise

ピアノを基調としたメロウでジャジ―でアンビエントな、ピークタイムのないダンスミュージックアルバム。このアルバムをエリック・サティの音楽のように楽しんだ。自分の言葉を探したい真夜中に、もしくは何かを始める気力を探る朝に。



11.スカート『ストーリー』

ストーリー

ストーリー

思春期に良質なミュージックをバクバク喰らって成長したポップモンスター澤部渡の胃袋から飛び出した2枚目。吐き出されるのは、人と人がいる限り発生しうるコミュニケーションの摩擦。孤独な思春期の逆襲はかくも甘いポップチューンにてなされた!



12.James Blake『James Blake』

James Blake

James Blake

文字通り体を震わせた重低音気絶者続出来日ライブも記憶に新しい孤独王子の1stアルバム。永遠に満たされない者の愛の歌。機械を使う事で孤独が身体性を伴って鳴らされているのが新しくておもしろい。また、そういったギミックなしに、単純にソングライターとして、シンガ―としても一流であるのも頼もしい。



13.住所不定無職『トーキョー・ポップンポール・スタンダードNo.1フロム・トーキョー!!!』

トーキョー・ポップンポール・スタンダードNo.1フロム・トーキョー!!!

トーキョー・ポップンポール・スタンダードNo.1フロム・トーキョー!!!

キラーチューン製造機ゾンビーズ子&ユリナが豪華プロデューサー陣のもとついに本格覚醒。憧れのつんく♂師匠にも劣らぬキラーチューンの乱れ打ち。色とりどりのポップミュージックにて生活を取り戻す住所不定なやつらのカーニバル。ライフカミンバック!



14.Tomato’n Pine『ジングルガール上位時代

ジングルガール上位時代

ジングルガール上位時代

今、いい音はアイドル市場にあり!をぶっちぎりの3曲で証明。クリスマスソング×ロックンロール×渋谷系×少女性で作り上げた表題曲の幸福感。少女の祈りが刹那を飛び越える瞬間を目撃せよ。美しい3人のユニゾンも聞きどころ。今年の他2シングル「旅立ちトランスファー」「なないろ☆ナミダ」もマストアイテム。



15.シャムキャッツ『GUM』

GUM

GUM

やる気なさそう、って言われるのにはほとほとうんざりだぜ、な僕らの世代の歌!不安でも海を見に行こう!脱力美メロを支える快楽的なギターとリズム隊の絡み、シャムキャッツというロックバンドです。超傑作シングル「渚」「サマーハイ」も伏せてマスト。



16.平賀さち枝『さっちゃん』

さっちゃん

さっちゃん

つたないギターに乗っかり飛び跳ねる歌と言葉は、永遠に摑まえる事のできない少女性そのものだ。重力から解放されたその歌にこっそり憧れ続ける。



17.Bon Iver『Bon Iver』

Bon Iver

Bon Iver

こんな音楽が初登場全米第2位で、ライブでは合唱も起きるという。その感覚はさっぱり理解できないけれど、言葉を超えて響いてくる完璧なメロディー、歌声、サウンド。



18.細野晴臣『Hosonova』

HoSoNoVa

HoSoNoVa

御大の久しぶりのフルボーカルアルバム。軽やかに音楽の重みと豊かさを教えてくれる良盤です。ボーカリストとしての素晴らしさも改めて痛感。



19.Paradise『N'importe ou hors du monde』

N'importe ou hors du monde

N'importe ou hors du monde

日本最後のロックスター呼詩のどうしょうもない人間の業が閃光に包まれて肯定されるような瞬間がある。日本屈指のメロディーメーカー関口萌のポップソングが共存しているのも意味がわからなくてよい。



20.かえる目『拝借』

拝借

拝借

滋賀在住の大学教授細馬宏通による立体的な視点を堪能できる歌詞が職人たちの滋味溢れる演奏にのっかる。珠玉のPOPS集かと思いきや、だいぶはみ出た曲もチラホラ。でもそれもいい塩梅です。



21.東京女子流『鼓動の秘密』

鼓動の秘密 (ALBUM+DVD) (通常盤)

鼓動の秘密 (ALBUM+DVD) (通常盤)

名ボーカリストを2人したがえたローティーンアイドルによるハイブリットポップス集。アレンジャーの統一がアルバムにまとまりを。「星屑とヒマワリ」「鼓動の秘密」は歴史に名を刻む名曲。




22.神聖かまってちゃん8月32日へ』

8月32日へ

8月32日へ

23.砂原良徳「liminal」
liminal(初回限定盤)(DVD付)

liminal(初回限定盤)(DVD付)

24.Earth No Mad「Mud Day」
Mud Day

Mud Day

  • アーティスト: Earth No Mad From SIMI LAB,OMSB’Eats,METEOR,Onslaught,QN,GIBUN,MARIA,菊丸,USOWA,SIMI LAB,OMEN
  • 出版社/メーカー: SUMMIT
  • 発売日: 2011/03/25
  • メディア: CD
  • クリック: 2回
  • この商品を含むブログ (1件) を見る
25.岡村みどり「ブルースでなく(Mint-Lee)」
ブルースでなく(Mint-Lee)(紙ジャケット仕様)

ブルースでなく(Mint-Lee)(紙ジャケット仕様)

26.Nat Baldwin「People Changes」
People Changes

People Changes

27.Toro Y moi「Underneath the pine」
Underneath the Pine

Underneath the Pine

28.木下美紗都『それからの子ども』
それからの子供

それからの子供

29.Mount Kimbie「CARBONATED」
CARBONATED

CARBONATED

30.s.l.a.c.k.「我時想う愛」
我時想う愛

我時想う愛





全部いいアルバムだと思います。3曲入り以上はこのランキングにぶち込みました。
※2011年どうだったかを記録するより、読む人へのオススメの参考になるとうれしいので、気分でランキングは変動します。