青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

Tomato n' Pine『ジングルガール上位時代』

ジングルガール上位時代

ジングルガール上位時代

トマパイは正義だ。すがすがしいほどに名曲しかリリースしないではないか。中でもこの曲は珠玉である。タイトルからして素晴らしいし、ピチカート・ファイヴ経由で渋谷系サウンドを召喚している。「奏でるわブルース」「銀のソリ、日比谷線」「名案じゃなーい」「純愛のスタンス」「私があなたのサンタね」「次のソリは7時58分」「目印はネイビーのダウン」「スパイ気取るわ」「シナリオは完璧 天才じゃない?」などなど印象的なフレーズをこれでもかと重ねてくる。「OH Baby」「ヒラリ」もバッチリフック。そして、サビ前からサビにかけてのメロディの高揚感ときたら。更には終盤に登場する3人の台詞は完璧でグゥの音も出ない。小沢健二のリズムで語られる祈りだ。

クリスマスなんてバカバカしいと思った夏が過ぎて
今すぐ会いたい気持ちが抑えられない夜を越えて
頭をくしゃくしゃーってなでてもらえれば 私はいっつもご機嫌で

こんなにも会いたい人がいる幸せを知った事を
このまま時が止まってくれればいいなと願いながら
ずっとずっと隣で笑ったり泣いたり怒ったりしていたいと思う マル♪

続きをもっと聞かせて!その熱量の放射に涙腺が緩む。ほんとに泣きたくなるような名曲の誕生だ。