青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

シャムキャッツ『GUM』 海へ行くつもりじゃなかった


シャムキャッツ待望の音源はシングル「渚」「サマーハイ」を収録せず8曲入りのミニアルバム『GUM』。

GUM

GUM

シングルの圧倒的なキャッチーさに魅かれて手にされた方はちょっと面を食らってしまうかもしれないストレンジポップがずらり。でも、どうだろう、確かに試聴しただけでふっ飛ばれるようなキャッチーさはないかもしれないが、そのちょっと変てこなメロディー、演奏、アレンジは、寄りそうでもなく離れるでもなく、まるで子猫ちゃんのようなチャーミーさを放っていて、あなたは気づけば夢中になっていやしないかしら。こいつをキャッツポップと名づけたい(絶対はやらない)。




シャムキャッツは実に官能的な2本のギターの絡み合いを聞かせてくれる。そして、それを支える変態的なリズム隊とのアンサンブル。ここに、上がりきらず、下がりきらずのメロディー。歌っているのはどんなことだろう。インタビューで夏目君はコンセプトは特にない、と言ってたけれど、シングル2曲を含めて曲名を眺めていると、こう2つに分けたくなる。

落ち着かないのさ 

しばらくひとりでいたい

GET BACK

不安でも移動

気をつけて

BOYS DONT CRY      

そして

サマーハイ
サンシャイン
ビキニ


確かに明確なコンセプトがあるわけではないようだけど、僕はこのミニアルバムをこんな風に聞いてしまった。ちょっと聞いて。大人は判ってくれないし、退屈だし、落ち着かないし、なんてふてくされてる男の子が、「愛を片隅で抱いていようかな」なんてちょっとかっこつけてみるも、結局夜を越えられなくて。ひたすら走って走って気づいたら海に辿りついてしまった。まるで、そんな「海へ行くもりじゃなかった」僕らのドキュメントのようじゃないか。海は広くて果てしなく続いていく。まずその事を知るために、僕らは海へ辿り着かねばならないんじゃないかしら。そうしたら、

これからは何をしようが勝手だよ




なのでシングルも合わせてゲットすべき!

渚[7 inch Analog]

渚[7 inch Analog]

サマー・ハイ

サマー・ハイ