青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

ライブ鑑賞 moudouken、うつくしきひかり、土井玄臣

moudouken(高橋翔from昆虫キッズ)のライブを見た。The Novembers、昆虫キッズ、ceroのカバーなどを含めたセットリスト。満たされてない人の音楽だなぁ、と思って、そして、僕はそういう音楽が好きだな、と思った。とてもおもしろい音が鳴っているのでもっとじっくりライブを聞いてみたいです。間もなく発売されるAtlas Soundのアルバム

Parallax

Parallax


が楽しみで仕方がないのですが、もし来日するならぜひ対バンはmoudoukenでお願いしたいし、Deerhunterが来るのであれば昆虫キッズでお願いしたい。今度出る昆虫キッズの音源は「今までで1番いい」らしく「テイチクがほっとかない」くらいよいらしいのだ。笑った。しかし、この日のイベントは異様に閉じたものになっていたなぁ。インディー界のライブの閉じっぷりは少し気になりました。



それに反して週末に観たうつくしきひかりの老人ホームでのライブは開けていたな。MC.sirafuの活動がインディー界の閉鎖感に風穴を開けてくれるのではないか、と期待している。前回のエントリーで紹介した八百屋でのなかがわりさの弾き語りライブといい、よい音楽ならどんな場所でも鳴り響かせられるんだなぁ、と思い知らされる。うつくしきひかりの音楽は人のプリミティブな部分を刺激するようだ。老人ホームですので80歳から103歳(!)の方までいらして。もちろんかなり痴呆が進まれていたり、体調がよろしくない方もいるわけですが、皆さんリズムを取ったり、ピアノを弾くモーションを発したり。そして、歌うんですねぇ、うつくしきひかりが奏でる「大きな古時計」「ふるさと」「カチューシャの唄」に合わせて。

いや、なんかもうこの100年近く生きた方々の生活とその傍に寄りそっていた音楽があの場にブワーっと薫り立つようで、涙ぐんじゃいましたね。素晴らしかったなぁ。MC.sirafuのマイクパフォーマンスも素晴らしくて、本当にあの人は場を作れる方だ。今後も彼の動向に注目し続けたい。




日曜日はその後、柏に土井玄臣のライブを観に行く。柏は遠かったけど、普段関西で活動している土井さんが関東に来るというなら駆けつけねばならない。だってやっぱりそこいらのシンガーソングライターとは格が違ったんだよなぁ。疲れと退屈で眠かった僕の脳みそがピシャリと目を覚ました。空気が振動するような歌を歌う。歌わざるを得ない、歌わないとどうにもならない、そういった業や覚悟がパフォーマンスに見え隠れしている。そして、もっと単純な事を言えば言葉のメロディーへの乗せ方、歌声の色気、そういったものが卓越している。「それでも春を待っている」というタイトルがつけられたニューアルバム。こうなってくると、もうタイトルだけでグッとくるものがあるな。震えて待とう!もし、まだ1stアルバムや『んんん』や『demo集』(名曲しか入ってない!)をまだ聞いてない方がいるなら、今すぐご本人に「ください」ってメールしてみるべき。もしくはライブ会場に足は運んでみるべき!