青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2011/10/19~)

マームとジプシーの『Kと真夜中のほとりで』は作中で、Deerhunter、Atlas Sound、Mum「Green Grass of Tunnel」が爆音で流れる。演劇に興味ないけどブラッドフォード・コックスは大好きだ、という方もこの機会に劇場に足を運んでみてはどうでしょう。あとあれは、岡崎京子の『チワワちゃん』だ。

チワワちゃん (単行本コミックス)

チワワちゃん (単行本コミックス)



幽★遊★白書 12 (集英社文庫(コミック版))

幽★遊★白書 12 (集英社文庫(コミック版))

冨樫義博幽☆遊☆白書』の文庫が12巻をもってついに完結。リアルタイムで呼んだ時は不満で一杯だった魔界統一トーナメントの中途半端な終え方も今読むと痺れるな。雷禅の仲間が妖力を一気に開放するシーンが好き過ぎる。その後の何がしたかったよくわからなかった6本の短編も素晴らしいではないか。特に最終話のコマ運びや脚本、画力は秀逸で、冨樫義博は少年漫画を書いてなくても余裕で岡崎京子よしもとよしともを追い越すような存在になっていたに違いないと確信する。




The Stone Rosesが再結成だという。完全にいつものデマだと思っていたので驚く。ルックスもめちゃ仕上がっている。若い頃のイアン・ブラウン次長課長の井上に似ている気がする。

The Rolling StonesとGuns N' Rosesから来てるバンド名なので土臭いハードロックっぽい音を想像してCDをかけてみたら全然違うので初めて聞いた時はぶっ飛んだ。Oasisのノエルが人生を変えられたというイントロ。




井口昇電人ザボーガー』はグラントリノ』に着想を得た、という。特撮の教養がないので、そこまでおもしろがれなかったが、井口監督の愛が大きい画面上で炸裂している様は泣ける。エンディングで流れるオリジナル版の映像を観て、「井口印炸裂だなぁ」と思っていたキャラクター造詣やメカがほとんどオリジナル通りに再現していたものだった、というのには素直に驚いた。しかし、板尾創路の俳優としての評価の高さが私にはわからない。森ゆに×ザ・なつやすみバンドのライブを渋谷公演通りクラシックで鑑賞。森ゆにの歌のお姉さんのようなコンサート慣れしたMCが新鮮で素敵でした。「帽子」という曲がとても好きでした。森ゆに「発酵のうた」を、ザ・なつやすみバンドの4人がアカペラで披露。キュートだった。演奏ゲストとして登場した関口将文のチェロは凄かったな。チェロっていうのはあんなにも雄弁で多彩な音色の出る楽器なのか。そして、舞踏家の北原倫子も登場。アンコールの際、ザ・なつやすみバンドの中川さんの生ピアノによる「ゆうびんやさん」のデュエットを聞くことができた。

何度も貼っている気がするけど、改めて貼りたい高円寺の八百屋さんで演奏された「外濠公演」という曲の動画。

この動画はもっともっと評価されていいと思うのだが。店主は野菜を売り、商店街を進む人、足を止める人、通り過ぎる自転車、暖簾は揺れていて、向いではおばぁさんが箒を掃いている。東京という街に鳴り響くアンビエントミュージック。