青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2011/06/09~)

秋葉原グッドマンで昆虫キッズ、シャムキャッツ、ゆーきゃん、石橋英子、TV not Januaryという錚々たる面子のライブへ。昆虫キッズは横分けの男の人が出てきて歌い始めようとしているので、「違う人出てきちゃったよ!」と王子がつっこむという仕込みネタか、とわくわくしていたら、高橋君ご本人でした。本人曰くオールバックとのことですが、就活生カットだった。お客さんに小さいお子さんを連れた方がいたんだけど、その子ども2人が昆虫キッズのステージに引き寄せられるようにグングン前に進んでいくのを見て、ハールメンの笛吹き!と興奮した。シャムキャッツの「こんばんは、シャムキャッツというロックバンドです」の挨拶、かっこいい。新曲が2曲聞けた。なんでも「渚」に続いて両A面シングルを8月に出すそうです。

新代田Feverで「indies issue」が主催するライブへ行ってきた。とにかくParadiseのライブが凄まじかった。凄まじい轟音の中で舞い踊る呼詩さんを見て、思わず、眼が潤んだ。抑圧から解放されて全てをぶちまけるようなダンスだった。あの音の中にうれしい、たのしい、悲しい、大好き、大嫌い、死にたい、殺す、なんだかもう全部あるようで、どうしようもなく生(せい)を実感した。The Velvet UndergroundからNumber girlが受け取った種は、今は日本の各地で花を咲かせている。その中でとびきりセクシーで凶暴なのが昆虫キッズとParadiseなのだ。最初見た時は色んな人がボーカル取るし、なんならドラムが1番歌ってるしわけがわからん!と思いましたが、「Gold Summer」を聞いたらもう何も言えなくなりました。この曲での冷牟田さんのギターソロの中にずっといたい。こないだ2枚組のアルバム出したばっかなのに、新曲もたくさんできてるらしい。



南池袋ミュージックオルグで、mmm+見汐麻衣(埋火)や長谷川健一singsJ-POPを聞いてきた。mmm+見汐麻衣はアニス&ラカンカとどう差別化しているのだろう。長谷川健一が歌うJ-POPも楽しかった。BUMP OF CHICKEN「Opening」で始まる。そして、尾崎豊「LIFE」からの岡村靖幸「友人のふり」である。

その他にも宇多田ヒカル「Letters」や山本精一ミスチルなどツボをついた選曲。



劇場で松本人志監督『さや侍』を見た。

前作に続き1番笑えるのは「字幕監修 チャド・マレーン」の文字である。情けで笑ってもらうくらいなら、やらせで笑ってもらうくらいなら切腹する、という劇中での野見の行動が、映画のおもしろさとリンクしていかない。DVDで鎮西尚一『み・だ・ら』、堀禎一『蓮 Ren』、瀬田なつき『むすめごころ』を観賞。

憐 Ren [DVD]

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夕映え少女 デラックス版 [DVD]

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どれも話はわりとどうでもいいのに、観ていて楽しい。改めて鎮西尚一の空間把握能力の高さにひれ伏した。天堀禎一もどれを見ても楽しい。空間と運動が撮れれば、後はもうアイドルだろうがライトノベルだろうが何でもこいなんだろう。自転車とバスケットボールが素晴らしい。『むすめごころ』は冒頭のシークエンスが素晴らしい。



くるりの「奇跡」はいい曲だ。

なんでも『SNOOZER』のインタビューによると、5人組となり「激ハイパーなチェンバー・ポップ」「日本語とロック表現を融合させた新世代のダンス・ミュージック」を目指すそうです。くるりではなく新しいバンドとして始める可能性もあったとか。『SNOOZER』最終号でしたね。なんだかんで10年くらい同じ雑誌を読んでいたのか、とあの独特の紙質と匂いを嗅いで少し切なくなった。James Blakeの来日公演に行ける事になった。うれしい。

James Blake

James Blake

またしても『SNOOZER』なのだが、インタビューでさらりと「僕は恋に落ちたこととかもないし」と言っていた。孤独の音楽ではあると思うが、本人がその孤独という感情をはっきりと認識できていないという点で宇多田ヒカルと同等の恐ろしさと凄みを感じる。



オススメしてもらった『根こそぎリンダ』というブログが超絶おもしろくてびっくりしている。才能が刻まれてやがる。高校時代編の舞城王太郎森見登美彦のような筆致で脳内をぶちまけつつも、きっちり他者の目を計算した圧倒的な俯瞰力に打ちのめされる。連続4コマ漫画のような俯瞰性と舞城の暴発力が同居している。これを16、7のガキが書いていたのかと思うと腹が立ってきますね。大学生編に入り、童貞を失うやいなや、一瞬面白味も失ったか?と思うのですが、すぐに復活してくれます。どこまで本当か知らんが、豊潤なエピソードの乱れ打ちに自身の過ぎ去った学生生活を悔やむ。私は一体何をやって過ごしていたんだ。もっともっと悩んで死にたくなったりすればよかった。そもそもお酒が飲めないのと実家住まい、というのは大学生にとって致命的だった。Theピーズ「日が暮れても彼女と歩いてた」好きだよ。



青年団リンクのガレキの太鼓という劇団が家から15分くらいの所(アトリエ春風舎)で公演しているというので「いないいない」という舞台を見てきた。「通知」なるものが渡された人は迫害される(らしい)、殺されてしまう(らしい)ので、見つからないよう地下にある隠れ家に逃げ込んだ何人かの話。最初はまったくのれなかったのだが、徐々に「震災後」「被爆後」「アンネの日記」などの外部の要素と劇が頭の中ではまってきてのめり込んで見てしまった。とは言え、このテーマでヒエラルキー、性欲、食欲をほとんど描かずに、「気持ち」のようなものに焦点を当てて描く心意気はとてもうれしいが、やはりちょっと説得力に欠けてしまうような。台詞一つ一つが魅力に欠けるのも難。いや、でも充分おもしろいと思います。