青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

オードリー若林 トークライブ『スプレー缶の正しい捨て方3』

オードリー若林正恭が男性限定トークライブなるものを行っているのをご存じだろうか。そのあまりに生きづらそうな屈折っぷり、男子校6年間、人見知り、といったワードで僕の懐にするりと入り込んできた彼が行う男性限定ライブに行かずにいれるか!と興奮していたわけですが、ようやく3回目にして当選。いざ恵比寿へ。入場待ちは見事に男子!男子!男子!みんなどこかナヨナヨ気味なのが愛おしい。


出囃が神聖かまってちゃんの「ロックンロールは鳴りやまないっ」のイントロ。公演が始まるわけですが、冒頭でこのイベントの存続のためにも、基本的に公演内容はブログやTwitterに書かないで欲しいという旨が伝えられる。ので、書けないわけです。「そんなものみんな守るの?」と思われるでしょう。それがね、守ってしまうのです。巧いんですな、若林という男は。もう、彼がここまで話してくれているんだから俺らはそれに応えねばならぬ!というムードにね、なっちゃうんですね。だって、僕泣きましたらからね。自分が隠しちゃう汚い部分、醜い部分を肯定されたような気がして。いや、こんな書き方しちゃうと宗教チックだな。でもね、本当に救われたような気持ちになった。もっと別の側面から言えば、友達が包みかくさず話してくれた、みたいな気持よさですかね。そのムードがライブ中ずっと会場を満たしていてね、幸福だったなぁ。


とにかく内容はあのオールナイトニッポンですら、リミッターかかりまくりだったのか、というデトックスっぷり。言葉が発される前の「話せるのがうれしくて仕方ない」という表情を見るに、「あぁ、これはまだまだ男子限定ライブが必要だわ」と思わずにはいられないかわいさが。そして、あの場にいて若林という男の芸人っぷりに惚れないやつはいないだろう。「楽しいことが何もない」と言う男の楽しそうな顔。言葉、選ぶスピード。惚れ惚れする。ツービートにも、ダウンタウンにも、ナインティナインにすら本当の意味では間に合わなかった20代の僕らがついに間に合った男なのだ、という大袈裟な感想を抱き震えながら会場を後にしたのだった。