青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

山下敦弘『マイ・バック・ページ』

山下敦弘マイ・バック・ページ』観た。

思うところは色々ありますが、じわじわ好きになってきてます。学生運動うんぬんは本気で描く気はなくて、行動する事そのものについての映画だったな、という印象。そして変わってしまう事について。東大全共闘議長を演じた長塚圭史の壁を越える運動を見た事が契機となっていて、あれを見た後の妻夫木の内からあふれ出る「俺にやらせてくださいよ」がとてもよかった。


これまでの得意手を禁じてストイックに撮っている。「無茶苦茶だったけど楽しかったよなぁ」という台詞と山本浩司、山本剛史などの初期作品の顔ぶれを見ていると、なんだか自身の変わってきている映画活動についてもちょっとかぶせて描いているのかな、なんて思ってしまう。


妻夫木聡はいい役者だと思う。泣かせたら今1番巧いんじゃないだろうか。メソメソ男子。なんでも次はあのホウ・シャオシェン監督への出演も控えているそうで。楽しみです。そして、やはりかわいい忽那汐里。『歓待』に続いて素晴らしかった古館寛治は90年代の大杉蓮、00年代の光石研田口トモロヲのような存在になっていくのではなかろうか。なんでも今年の岸田國士戯曲賞を受賞した松井周主催のサンプルに所属しているそうな。後、星野源「ばらばら」の好きなライン

本物はあなた わたしはニセモノ

ってのを思い出す映画だったな。