青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

ザ・なつやすみバンドのライブのこと


最近、ザ・なつやすみバンドのライブがとてもよいのだ。サウンドの核を担っていたギターの脱退、そしてMC.sirafu氏の加入。試行錯誤が見てとれるライブもあったが、バンドはついに一皮向け進化したようである。以前の彼女たちの楽曲は、過ぎ行くモラトリアムへの鎮魂歌のように響いた。しかし、今バンドは祝福のメロディとビートをまとい、

悲しみは夜を越えて 距離を飛び越えていくよ

と歌う。うれしくってちょっと泣きそうになってしまう。彼女たちのいう「夏休み」とはもはや逃避ではなく、生きる力だ。新曲達はことごとく素晴らしい。知ってる曲だけで作られたとしても、1stアルバムは名盤です。圧倒的なポップセンス。これらが「みんなのうた」として鳴り響いて欲しい。かつ、オルタナティブな香りもまとう彼女達の魅力は全方位的なのです。