青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

佐藤信介『GANTZ』

就職活動中の大学生・玄野は、地下鉄の駅で幼なじみの加藤を見かける。正義感の強い加藤は、線路に落ちた酔っ払いを助けようとするが、手を貸した玄野と共に電車に轢かれてしまう。次の瞬間、二人は見知らぬマンションの一室で目を覚ます。その部屋には、GANTZ<ガンツ>と呼ばれる黒い巨大な球体と、玄野たちと同じように、どこからか転送されてきた人々がいた…。

原作は途中までしか読んでいません。結構おもしろかった。アクションとCGがヤマトの何倍もかっこいい。気持ちのいい映像が見れます。また、わかりすいくらいに「見ること」「見られること」についての映画だ。二宮も松山も夏菜もみんな覗き見をする。もうそれだけでいいのに、「××、△△を見すぎ」とかわざわざ画面に表示しちゃうくらいわかりやすく説明してくれる。そもそも登場人物は皆GANTZに監視され採点されている。そういったネガティブな「見られること」がラスト、吉高由里子の存在によって「見てくれている」という美しい運動に変る。見てくれている人がいるのだ。この第1部は二宮がそれに気づくために、ビュンビュン飛んでバンバン殴ったり銃を撃つ。そして、「見られること」を意識した二宮は新たに部屋にやってくる人々に自分の姿を見せることで生きる術を学ばす。このような「異星人と闘う」という運動と同時進行で行われている、視線の運動に気づくともっと楽しめる映画だと思います。