青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

『カクバリズムpresents』&『恵比寿から渋谷まで徒歩だと20分くらい』


12/28に渋谷O-nestで開催された『カクバリズムpresents』というイベントへ。お目当てはceroというバンド。バンドの全貌はまだ把握しきれていないんですが、はっぴいえんど細野晴臣YMOムーンライダース渋谷系を経過した”みんなの歌”です。今月リリース予定の1stアルバム『WORLD RECORD』が2011年のムードを決定づけるであろうことはほぼ確実。ジャケットイラストは本秀康です。

WORLD RECORD

WORLD RECORD


12/29は渋谷gee-geでの『恵比寿から渋谷まで徒歩だと20分くらい』に参加。昆虫キッズ主催企画。ライブ開始前に『ユウとユウコのために』のアウトテイク集『黒歴史』とライブDVDを購入した。こういうコレクター心をくすぐってくる所も憎い。物販の売り子さんがベースののもとさんだったのですが、あの人はやっぱり生物の中で1番かわいいですね。怖い。1番手の釘ロックの歌の巧さにびっくりした。2番手はグレンスミス。素晴らしいライブだった。音を紡いでいる、という感じが濃密。「10年前」「センセートセイト」「ファンタジーに気をつけろ」が特によかった。美しさってのには毒が含まれてなくてはいけない。次のライブは1年後くらいかも、と宮崎さんがTwitterでつぶやかれておりました。そういえば、Twitterで宮崎さんが

この方のアンテナと見ている事と受け取っている意識が現在の若者文化度基準である、と思いたい、と、最近参考にしております

と、このブログに言及して下さいました。う、うれしい。3番手はoono yuuki。こないだとは編成が違い音もゴリっとしていた。熱量が高くて、屋外で聞きたくなった。トリは昆虫キッズ。高橋くんが金髪のヅラとサングラスで登場。演奏もMCも超グダグダでいまいち会場が乗り切れない感じでしたが、中盤くらいからグッとかっこよくなる。グダグダなMCは好きだ。「愛してるぜ」なんて平気で言ってのけるようなMCもロックなのかもしれないが、高橋君の照れ隠しのような、かっこつけきれない所に非常に魅力を感じる。「いつか誰とも会わない日々を」「スイートガール スイートホーム」「アンネ」など重要ナンバーをたくさん聞けてうれしかった。一緒に行った友人は初めて聞くグレンスミスにいたく感銘を受け、CDを購入していたけど、昆虫キッズには一言も触れてくれませんでした。そういう事なのかもしれませんが、いつか昆虫キッズをフェスで見る事のできる日が訪れんことを、こっそり祈る。