青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

宇多田ヒカル『WILD LIFE』フィルムライブ

宇多田ヒカル横浜アリーナ コンサート『WILD LIFE』に行ってきた!と言いたいところですが、映画館での中継ライブで見てきました。素晴らしかった。「映画館でライブってどうなのよ?」と思っていたんですけど、自分で視線を選択できてないという事と会場独特の熱気がないことを除けば、大スクリーンで、素晴らしい音響でライブを見れるのはかなりよい。音響なんて、タンバリンの音とドラム、ギターが同じレベルで鳴ってる、という会場ではありえない環境でしたからね。そして、宇多田ヒカルの口、歯、鼻の穴、首のうぶ毛まで堪能できる大スクリーン。今の彼女の美しさは何なんでしょうか。今まで別に何とも思ってなかったんですけど、離婚後の彼女のルックスは素晴らしい。彼女に内包されているイノセンスと儚さが上手くキュートさと美しさに昇華されている、と言いましょうか。いいです。シンプルで凛としてて。



以下セットリスト。

1.Goodbye Hapiness
2.traveling
3.Take 5
4.Prisoner Of Love
5.COLORS
6.Letters
7.Hymne a l'amour 〜愛のアンセム〜
8.SAKURAドロップス
9.Eclipse(Interlude)
10.Passion
11.BLUE
12.Show Me Love (Not A Dream)
13.Stay Gold
14.ぼくはくま
15.Automatic
16.First Love
17.Flavor Of Love
18.Beautiful World
19.光
20.虹色バス
21.Across The Universe
22.Can't Wait 'Til Christmas
23.time will tell

的確に自分を俯瞰できているセットリスト。2ndアルバムからの大ヒット曲「Can you keep a secret?」らへんをゴソっと切り落とせる取捨選択。おかげでまとまったリストになってる。ほぼ全て彼女のキャリアのキー曲ですよね。「COLORS」「Letters」「BLUE」「光」「虹色バス」とか。「Eclipse(Interlude)」からの「Passion」「BLUE」の流れがハイライト。そして、生バンドで聞く「Automatic」「First Love」の流れは「宇多田ヒカルこそが、この国の大衆音楽であり、ソウルミュージックだったんだ!」と胸が熱くなる次第。小沢健二もMCで自身の音楽をそんな風に形容していたっけ。ラストの「time will tell」でまた涙腺がゆるむ。宇多田ヒカルも泣いていた。