青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

カジヒデキとリディムサウンター『TEENS FILM』

TEENS FILM

TEENS FILM

カジヒデキネオアコサウンドがリディムサウンターと演奏とのハイブリットで、現代のサウンドトラックに昇華されている。それでいて、昨今のポップミュージックが忘れがちな高揚感、カジヒデキ的に言えばウキウキ感が炸裂している。歌詞の軽薄さが凄い。

僕のレモネード 僕の可愛いベイビー・レモネード
早くみんな恋に落とせ 夏のマジック

灼熱のサーヴィス・エリアはアボガド・ディズ
泣いてたって知らんぷり oh!oh!oh!

恋に落ちちゃいそうな キッスしたくなるような
カラフルな魔法が空から落ちてくる 落ちてくる

この中身のなさがサウンドの高揚感を加速させている。刹那だってカジヒデキにかかれば、この通りだ。

今夜もそろそろ終わりを迎えるよ 物事は全て終わりがあるからね
右手を振ってグッバイ 左手は頬にあて
でも寝付けないなら 海を見にいかないか?夜明け前のサイレント
突き破って僕らのビート

楽しい時間にあっという間に過ぎて でも何か感じこと忘れたくないね

ド直球。お別れのデートは海へ。カジヒデキは永遠のブルーボーイだ。自らを俯瞰できていて、とてもクレバーにカジヒデキという偶像を演じているかのよう。