青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

LIVE THEラブ人間 / シャムキャッツ / MOROHA / 或るミイ

新宿MARZでのライブを見てきた。THEラブ人間シャムキャッツ、MOROHA 、或るミイの4組。全組が最高のパフォーマンスを見せてくれた。一組目は或るミイ。全く聴いたことのないバンドだったのですが、あまりのかっこよかった。このバンドにはギターヒーローがいた。高い位置で構えたギターから鳴る様々な音色にやられる。DUBをロックにポップに響かせていて気持ちいい。ボーカルも存在感があってよいのです。見た目も全員漫画のキャラクターみたいでよい。続いてMOROHA。曽我部恵一

MOROHAの登場は事件だと思っている

という言葉は聞いていたが、初聴き。会場も一目見ようと人が集まってきた。声もリリックも音楽性も正直ひいた。でも、なんか涙が出てたから、それを信じてみる。言葉がとにかく撃ちこまれてきて色々なところに穴があいた。そしてその穴を埋める優しさもあった。曽我部恵一のROSE RECORDから10月21日にアルバムが発売される。一足先に買ってみました。「ありがとうございます、糧にします」といってお金を受け取るMOROHA。プロだな。3組目はシャムキャッツ

相変わらずかっこよかった。やっぱり「アメリカ」が好き。

これを超える曲をガンガン作って欲しい。しかし、ボーカルの夏目くんかっこいい。私が映画監督なら彼を主演に青春映画を撮る。そしてトリはTHEラブ人間

「愛」を信じて
やっと世界の中に溶け込めたんです。
THEラブ人間の音楽は今日も明日も不安でしょうがない
あなたたちの歌う音楽です。
THEラブ人間は2009年1月に金田康平を中心に突如現れた音楽集団。
恋愛至上主義」を掲げ、今日も他人と解り合うことを願って
血まみれの恋愛と青春の焦げ臭さを高らかに歌っている。

想像を遥かに超えるパフォーマンスだった。金田康平という人のカリスマ性は、キリスト、カート・コバーン峯田和伸かくやという感じだ。本当に凄い。10代だったら心酔して教祖のように祭り上げてしまうだろう。サンボマスターの「手紙」という曲に

わかちあうことの美しさと
わかちあうのことの難しさは
あなた自身で確かめて

という最強のラインがあるのだが、THEラブ人間ってバンドは存在がそのラインそのものだ。感情が波のように振りかかってくるのを確かに感じた。陽性のヴァイブスを放った時のバンドの演奏がとてもよい。金田康平の歌とMCは血とか汗とか涙とか体液の匂いがする。

東京の空が真っ赤で
きみは動けなくなって
世界と自分との距離を
すごく遠くに感じてたね
ふたりで作った布団の中の青春が
今でも僕の心を後押ししてくれてたりするんだね

はみ出してしまう世界に溶け込む方法はラブなのね。